実家じまい(空き家の処分)を考える

いつまでも放置してしまっている実家の空き家

昨今、空き家に関するニュースが日々取り上げられています。国内において、活用の目処が立っていない空き家の数はなんと…349万戸にも及びます。(2018年住宅・土地統計調査・法務省)

各自治体も、空き家問題については頭を悩ませており、様々な施策を打ったり、あるいは行政指導や罰則などある程度の強制力を伴うことまで実施している状況です。

空き家を放置しておくのは良くないと分かってはいるけど、何から手を付けたら良いのか分からないといった声はよくお聞きしますが、それは当然なことだと思います。不動産はそれほど取っつきにくく、関係法令が複雑なので、専門家の手助けが必ず必要になるからです。

今回は、親が住んでいた家が空き家になったケースで、その解決方法をお伝えしたいと思います。

空き家の解決方法

空き家の管理(定期点検・清掃等)を外部に依頼する

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いますぐに売却・処分は難しいけど、ご近所トラブルや、空き巣・放火などのリスクに不安がある方におススメです!

とくに空き家となっているケースでは、管理者(相続人などご家族の方)が遠方にお住まいで、普段から管理の手が行き届かなくなっていることがあります。例えば、草木がお隣の敷地内まで伸びてしまっていたり、異臭が発生していたり、空き巣被害にあっていても、すぐに気が付くことができません。これらは近隣の方からのクレームにつながったり、周辺環境に悪影響を及ぼすこともあります。空き家を処分することにハードル高く思われている場合は、まずは管理会社に依頼することをおススメします。人が住まなくなった家は、老朽化していくスピードも速くなります。定期的に通気を行ったり、雨漏りなど建物の状態を確認をしておくことで、いざ処分しようとするときにスムーズになるかもしれません。

弊社では、久留米市その他近隣地域にて、月500円から空き家管理サービスを提供しています。詳細はこちら

専門家に処分・売却の相談をする

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1日でも早く手放したい!無駄な税金を払い続けたくない!という方におススメです!

空き家の根本的な解決に繋がるのは、処分・売却です。上記の空き家管理はあくまでも管理の代行です。所有し続けている以上は税金も毎年かかるうえ、修繕費等のコストも見ておかなければなりません。

処分・売却の場合に問題となるのは、以下のとおりです。

  • 相続人が複数(兄弟・姉妹など)いる場合
  • 建物が未登記になっている場合
  • 解体費用を準備できない。なかなか売れない。

相続人が複数いる場合、売却には全員の同意が必要となります。相続人同士で意見が合わずに売却できないということもよくあります。また、不動産には登記制度があり、相続した不動産を売却する際は、事前に相続登記を行う必要があります。親名義のままとなっている場合は、相続人名義に変更する(専門家である司法書士に依頼)必要があるということです。

さらに、売却でよくあるケースですが、不動産の登記情報(どんな建物で、誰が所有しているのか)が登録されていない、いわゆる未登記建物となっている可能性もあります。この場合についても、事前に建物の登記申請(専門家である土地家屋調査士・司法書士に依頼)を行い、登記簿を作成しなければなりません。

処分・売却するためには、通常老朽化した空き家は解体して更地にしたうえで売却することが多いです。その際に解体費用数百万円を用意する必要があります。さらに、買ってくれる人がいないということも十分にあり得ます。空き家は全国に多数あり、買い手側は色んな物件の中から条件に合うものを選択するため、価値に見合った金額でなければ売却は難しくなります。

弊社では、1日でも早く手放したい方からの空き家買取サービスも行っております。弊社買取では、残置物もそのままで、建物も解体せずにお引き取り可能です。また、不動産に関する専門家である土地家屋調査士事務所を運営しており、幅広い視点でご相談頂けます。士業同士のネットワークもあるため、司法書士等のご紹介も可能です。

空き家を解体する

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解体して貸駐車場や賃貸物件の建設を検討している方におススメです!

空き家を問題視するあまり、後先考えずに解体してしまうのはやめたほうが良いかもしれません。というのも、土地や建物を所有している限り、固定資産税を毎年負担しなければなりませんが、土地部分に課される税金については、土地の利用形態によって負担額が大きく異なります。例えば、小規模住宅用地(200㎡以下の専用住宅用地)では、通常の課税標準額の6分の1に軽減されます。なので、解体して更地にしてしまうと、翌年以降の固定資産税が6倍になってしまう可能性があります。

ここで解体をおススメするのは、土地の有効活用をお考えの方になります。例えば、更地にして貸駐車場にしたり、賃貸アパートや戸建てを建築して不動産収入を得るなどです。土地の購入費用(売買代金や諸経費)がかないというメリットもあり、最近は相続された土地を有効活用される方が多い印象です。ただし、土地以外にも建築費用などで十分な資金が必要となりますので、解体前に計画通り進められるのか、事前にシミュレーションすべきです。

弊社では、普段からお付き合いのある親切・丁寧な解体屋さんや工務店さんをご紹介することが可能です。お問合せはこちら!

まとめ

今回は、親が住んでいた家が空き家になったケースで、その解決方法をお伝えしました。いずれもご自身だけで悩まずに、専門家に相談することで、解決の糸口が見つかるかもしれません。弊社は久留米市を中心に、様々なお悩みを抱えていらっしゃる方たちのお役に立てるよう、今後も有益な情報を発信してまいります。ご質問やお問合せはいつでも受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。